テランブログ

日常や思い出を探検して、見たこと、感じたこと、不思議に思ったことなどを書いていきます。

【 VAN DER MEER DE DELFT 】テオフィールの美術鑑賞 Ⅹ

… ベルギーでは騎士ビュルタンが、彼の『優れた絵画のリストに、これまで売買された高価で知名度の高い優れた作品について、いわゆるデルフトのヤン・ファン・デル・メール作、6000リーヴル』と記録していた。まだリーヴルが使われていた時代にあって、ファ…

【 VAN DER MEER DE DELFT 】テオフィールの美術鑑賞 Ⅸ

… 1860年の『ガゼット・デ・ボザール』誌で、レオン・ラグランジュ氏とポール・マンツ氏はマルセイユとカンブレの絵画に関して、この独創的な巨匠の特性を同じように認めている。 我々の『オランダの美術館』が発刊されたあと、ラ・メゾン・ルヌアールの編集…

【 VAN DER MEER DE DELFT 】テオフィールの美術鑑賞 Ⅷ

… 1857年、オランダにある美術館の訪問から戻ったマクシム・デュカン氏は、『ルヴュ・ド・パリ』誌上でハーグの美術館にある風景画を賞賛しており、『これは力強く、堅固に、確かな塗りの厚さで描かれており、オランダの風景画家の中では極めて珍しい。私が…

【 VAN DER MEER DE DELFT 】テオフィールの美術鑑賞 Ⅶ

… 1817年、パリのラペリエールの競売目録ではペリニョンが、今日ではハーグのナヘルのコレクションを経て、ロッテルダムのブロンクハイゼン氏が所有する《レースを編む女》を次のように記して勧めている。『非常に入念に仕上げられた絵画。当然ながらこの画…

【 VAN DER MEER DE DELFT 】テオフィールの美術鑑賞 Ⅵ

… およそ10年、フランスではデルフトのヤン・ファン・デル・メールはほとんど知られていなかった。彼の名は伝記と絵画史の中で欠けており、したがって作品は美術館と個人コレクションに不足している。 せいぜいルブラン、パイエ、アンリ、ペリニョンのような…

【 VAN DER MEER DE DELFT 】テオフィールの美術鑑賞 Ⅴ

… 画家と作品のこの二重の調査のために、各地方の優れた専門家に好意的な協力を得た。ベルギーではシャルル・ド・ブル氏とクリーマー氏、オランダではハーグのC.フォスマール氏とアムステルダムのスヘルテマ博士、ドイツではズアモント氏、ベルリンの美術館…

【 VAN DER MEER DE DELFT 】テオフィールの美術鑑賞 Ⅳ

… この持続する熱中により私は何度も旅し、出費を重ねていった。ファン・デル・メールの絵の複製を一つ手に入れることに夢中になり、そしてその作品を見るために幾百もの長い距離を越えてきたのだ。ケルン、ブラウンシュヴァイク、ベルリン、ドレスデン、ポ…

【 VAN DER MEER DE DELFT 】テオフィールの美術鑑賞 Ⅲ

… それから1848年のあとはやむを得ず異国人に、そして本能的に国際人となってイギリス、ドイツ、ベルギー、オランダに代る代る住み、ヨーロッパの美術館を調査して、伝承をまとめ、芸術に関する文献を原語で読むことができた。そして北方の画派、とりわけオ…

【 VAN DER MEER DE DELFT 】テオフィールの美術鑑賞 Ⅱ

アムステルダムの美術館で《夜警》、《調査官たち》、その他の素晴らしい作品を見た後、私はこの… そう!デルフトのファン・デル・メール?の手になる傑作の忘れられない思い出をパリに持ち帰った。この時、すべての絵は美術や芸術家の歴史に悩まされること…

【 VAN DER MEER DE DELFT 】テオフィールの美術鑑賞 Ⅰ

ハーグの美術館にて、見事で、とても風変わりな一枚の風景画が訪問者の足をとめている。芸術家たち、気品ある人々に絵から強い印象を与えているのだ。とある町の眺めで、岸や、アーチ型の古い水門、いろいろな建築様式の建物、庭の壁、木々、そして前方には…

【フェルメール《小路》】 レンガブロックの遊び方。現実と絵の間の世界。

いいねぇこのレンガ! 色がいいし、いぶした感じがあって、しぶい雰囲気がただよってるよ。 なんだろうねこの不思議な感じ。 かたそうなものと柔らかそうなものが隣り合わせというか、混ざっちゃってるんだよね。 これはうまく組み立てないと。 いい赤茶色だ…

謎めいた、私のスフィンクスをあなたに捧げます

トレ=ビュルガー「デルフトのファン・デル・メール」(1866年) 初対面の人をも魅了しながら、正しく評価されていない人。神秘と現実、影と光の謎…… 芸術と生活における、二つの両極を湛えた謎めいた人。 もし、あなたが井戸を横切るなら、深奥を見るために…

6月21日 金曜日 たぐいまれな、透視法で描かれた絵をフェルメールさんに見せてもらった

ピーテル・テーディング・ファン・ベルクハウト「日記」(1669年 6月21日) 6月21日 金曜日 今朝、私はブリルとブレダにいる従兄弟のベルクハウトを応対して出発し、フェルメールという名の有名な画家に会った。遠近法で構成された、非常に並はずれて、とて…

【メーヘレン《エマオの食事》】 偽物か? いやホンモノか?

あ、、、こ・れ・は…… 誰の絵だ? あれか! フェルメ…… えっ? ちがう? そんな間違いしちゃダメだって? なるほどね…… ……贋作か。ということは…… うん、メーヘレンだな! なんでだろう。一回認識したら違うってわかるんだけど、ぼんやり見てると何となく似…

フェニックス、不死鳥のように

Soo doov' dan desen Phenix t'onser schade In 't midden, en in't beste van zyn swier, Maar weer gelukkig rees’ er uyt zyn vier VERMEER, die meesterlyck betrad zyn pade. このように 不死鳥は 消える 我々の損失 輝き、最良の時にあったなかで しか…

【フェルメール《デルフトの眺望》】 彼は世界を構築したんだ!

なんだこれは! 街だ! デルフトだ! マウリッツハイス美術館に突然デルフトが現れたぞ! ここはハーグなのになんてことだ! これは風景画ではあるけれども、17世紀の街の一部をその眺めから切り出してきている。 そんな感触だ。 オランダの画家の絵は、オ…

【フェルメール《真珠の耳飾りの少女》】 今、目があいました?

こんにちは。 今見てました? 目があったように思いましたけど。 いいんですよ、こちら側に興味があるんでしょ? わたしもそちらが気になるので時々見てるんです。 ふとした時に振り向くので、ちょっと油断した感じになっちゃって。 わたし… 口が開いてるこ…