テランブログ

日常や思い出を探検して、見たこと、感じたこと、不思議に思ったことなどを書いていきます。

【ジャンボローニャ《サビニの女たちの掠奪》】 あぁ~ すごいねじれてるんですけど!?

ねじれてる! ねじれてるって!

ちょっとちょっと待ってよ、すごいリフトじゃない!

アーティスティックスイミングだったら高レベルの技になってない!?

こんなことある!? 三人もいて全員ねじれて。わたし一番高くなって怖っ!

 ジャンボローニャ 《サビニの女たちの掠奪》 1579-83年 フィレンツェ、シニョリーア広場 ロッジア・ディ・ランツィに展示

ジャンボローニャって人、石を彫りながらわたしたちの体をとことん回転させたのよ。

どうやって垂直に立ってるのか? って、見る人見る人が考えあぐねるぐらいにね。

それだけ彫刻家としての腕があったってことなんだけど、本人もそれを見せつけようとしてたみたい。芸術家としてのさがよね! どこまでも上を目指すっていう。

無理だと思われる領域… そう、理想とされる古代ギリシャや、ルネサンスの作品を超越していくことにチャレンジしていたのよ。このわたしたち三人の群像を一つの大理石から彫り出しているんだから驚きよ! わたしたちはその技術の傑作だって言われているわ!

ジャンボローニャはあのミケランジェロを意識して、とにかく優れた技巧を彫刻で実践し、力を示したかったのよ。

 

にしても、一番下の年配の方もけっこうしんどい格好になってるよね。上を向いて… もう眩しそうじゃない… たぶんわたしが太陽と重なるほどに高すぎるから…。物語的にはわたしのことを心配してるのかもしれないわね…。

持ち上げてる若い男性は社交ダンスしてるみたいよ。フィギュアスケートでもありそうね。なかなかの腕力!とっても鍛えてるのね! この高さなら満点の舞が踊れるわ! まぁ… こちらはわたしを離したくない人なのかな…。

タイトルになってる「サビニの女たちの掠奪」っていうのは、彫刻が完成したあと、別の人につけられた名称みたいね。古代のローマ人がサビニから女性を奪うという伝説に重ねられたみたい…。確かに奪いあげられてるようにも… 見えなくもないわね…。そう見ると、わたしの手も表情も、何か助けをもとめてるようでしょ…?

 

物語と技巧… ジャンボローニャはどちらを追い求めていたのかしら。

この一瞬の場面は、わたしの左手から半時計回りに下がっていく螺旋階段のよう。

砕けることなく見事なバランスをとった、私たち三人の劇場の一幕はみなさんにどう見えてるかしら?

ぜひ全方位からぐるっと眺めにきてもらいたいわ!

 

 

 

作品: ジャンボローニャサビニの女たちの掠奪》 1579-83年 フィレンツェ、シニョリーア広場 ロッジア・ディ・ランツィに展示